わたしにとって描くということ

4月のギャラリーマールでの個展に合わせて「みつめる かく つくる」を増刷しました。
そのときに書いた文章を、ここに置いておきたい。

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最後までするかどうしようか迷ったけど、久しぶりに開いてみたらやっぱりわたしにとって大事な本でした。
これを読んで(見て)もらったら、なんでわたしが絵を描くのか少しだけわかってもらえるような気がする。


わたしは、絵です。

(絵以外にもいろいろつくるので実際は絵だけじゃないけど、
絵が原点なのでここでは全部ひっくるめて絵とします)


これをどう説明すればいいのかいつもよくわからない。。
わたしにとっての絵がある人にはもしかしたらすぐ伝わるのかもしれない。

わたし自身がこれを理解できてなかったせいで、20代後半から、
わたしはわたしと絵との関係性を乱してしまった。

そのせいでついにできなかったお仕事やプロジェクト、満足にできなかったもの、
そもそもきっとわたしが受けるべきじゃなかったものもたくさんあった。

そのために迷惑をかけたりがっかりさせたりした人たちには本当に申し訳ないと、
今でも日常的におもっている。

忙しくなりすぎたのが直接的な原因であるし、わたしのひねくれた性格のせいもある。
でも、「絵はわたし」が「絵とわたし」になってしまったことが
すべての根底にあると感じている。
(そして、そうしてしまったのは、もちろんわたしのやり方に原因があったはず。)


わたしは、絵との関係性を修復中で、元のそれを取り戻すために今も試行錯誤しています。

その中でつくったこの本は、わたしにとってとても大切で、
わたしの絵に興味を持ってくれる人に見てもらえたら。。

ここに書いてある内容なんて本の中にはひとつも書いてないけど笑、
だからこそすべてがわたしの中では同じことっていうことも感じてもらえたらな、とおもいます。